ここが変だよ日本の美容業界
渋谷の神泉にある美容室「Attract」で店長をやっております深津です。
お見知り置きを。
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誤解されると嫌なので
まず一番最初に断わっておきますが、
今回の内容は
決してうちのスタッフが
というわけじゃなく
海外と日本で働いて
周りの話を聞いて思ったことです。
僕は日本の下北沢の美容室で5年働いたあと
オーストラリアのメルボルンで1年
そのあとアメリカのニューヨークで3年
働いて帰国し、
いまの渋谷のお店で働いています。
その合計4年、海外の美容室で働いて
日本とは違うと感じたこと
良いなと思ったこと
悪いと思ったことは山ほどありますが、
今日はそのひとつ
勉強について。
世界に誇るホスピタリティと
安定した技術力をほこる
我らが日本。
ホスピタリティは日本人がもともと
もって生まれたものに
更にはそれを向上させ
洗練させようという日本人のまじめさが
発展させている
とても素晴らしい部分だと思います。
少々行き過ぎているが故に
受ける側もそれを当たり前と感じてしまい
問題に発展してしまう部分もあるかなと
思いますが、
まあそれは今回は良しとして
今回書きたかったのは
技術力。
これは本当に世界に胸を張って
誇れる部分だと思います。
日本人美容師が当たり前に出来るカットや
シャンプー。
これも海外に出れば
Awesome! Fabulous!
なんて言われちゃいます。
それはなぜか?
練習してるからです。
当たり前のことなんですが
美容師1人が練習する時間を
国別に平均したら
たぶん日本が1番だと思います。
(いまはどうか分かりませんが、当時は)
それは日本の美容師
とくにまだスタイリストを目指している
アシスタントの人達は
毎日のように営業前も営業後も
練習しています。
(いまはどうか分かりませんが、当時は)
それは日本の美容業界では
昔ながらの師弟関係がいまも残っていて
先輩は後輩に技術を教えるというのが
美容業界の慣習になっているから。
ぼくも海外に行くまでは
本当に申し訳ないのですが
それは当たり前だと思っていました。
しかし海外は違います。
誰も教えてくれません。
営業が終わったら帰ります。
だって自分がお給料をもらっているのは
営業時間分ですから。
普通に考えたら当たり前のことです。
なので海外では教えてもらいたかったら
その教えてもらう時間分のお金を払ったり
何か他の物を献上して教えてもらいます。
これもまあ、普通に考えたら当たり前ですね。
なので海外では先輩などに教えてもらうとき
みんな真剣です。
それは当たり前です。
お金払って教えてもらっているんだから。
そして日本はどうでしょうか?
入社したときから
当たり前ように先輩が残ってくれて
教えてくれます。
ときには
"もっと練習しないと早くスタイリストになれないよ?"
とか
"練習時間が少ない!今日の営業後も練習しなさい!"など
厳しいことも言われたりします。
でもこれって
結局そのアシスタントが練習するときは
スタイリストはお金の出ない時間を使って
見るわけで。
でも実際練習してる側からしたら
"あ〜今日は早く帰ってサッカー観ようと思ってたのに。。"(当時の僕。。)
とか
"この前はここはもっと短く切った方がいいって言ってたのになんで今回は。。ブツブツ。。"(当時の僕)
とか思ってました。
いま思うと本当に申し訳ないです。。
でもそのときは先輩が時間を使ってくれて
無償で自分に教えてくれているなんて
考えもしていなかった。。
いやぁ。。慣れって怖い。。
感謝しろとは言いませんが
教えている方にも時間があって
それを削って教えている。
というのを教えられる側もちゃんと
考えていられれば
もっと練習の効果が上がりそうな気がします。
海外と日本の
教えてもらうことに対する
考え方のギャップ。
それが海外に行き、
そして日本で教える立場になって
初めて気付いた
ここが変だよ日本の美容業界のひとつでした。
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