違いの分かる男
渋谷の神泉にある美容室「Attract」で店長をやっております深津です。
お見知り置きを。
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"違いの分かる男"
いまどきの
"違いの分かる男"はコーヒーだけでなく
カラーの違いも分かるのである。
変な始まり方でしたが。。。
今回は美容師の中では当たり前すぎて、
あえてお客様には伝えていないことが非常に多い
カラーのことです。
まず今日のお客様
の前に今日のお客様の宣伝^_^
渋谷のとても美味しいラーメン屋さんの御夫婦でやられているオーナーの方です!!
Beforeの写真はこちら
前回アッシュベージュのカラーにしたのですが
アッシュが退色して黄色っぽくなっています。
まずここで
美容師は知っているけど、
意外とみなさんが知らないことを1つ。
"アッシュベージュなんていう
カラー剤は無い!!"
そうなんです。
結構知られていない事実なんですが、
"透け感のあるミルクティーベージュ"
とか
"暗めの外国人風ダークグレージュ"
などなど
雑誌で見かけるようなカラーの名前は
そのままカラー剤の名前ではなく
(メーカーによってはある場合もありますが)、
多くがその記事を書いた美容師もしくは
ライターさんが付けた名前なんです。
極端なことを言うと、
他の美容師からすると普通のベージュでも
"今日のカラーはミルクティーベージュです"
って
担当美容師が言ったら
その日のカラーは
"ミルクティーベージュ"なんです。。😅
つまり先程僕が書いた
アッシュベージュも
Attract で使っている
オーガニックカラー
シュワルツコフのEssensity
には
アッシュやベージュ、ナチュラルはあっても
"アッシュベージュ"という
色は無いんです!
じゃあどうやるか?
美容師が調合を考えて作るんです😎
なので美容室でカラーリングをするとき
この美容師による
カラー剤の調合
というのが非常に大事になってきます。
この調合というのが
意外とみなさんが知らないことの2つ目です。
さっきのアッシュベージュとかなら
名前的になんとなく混ざっているのかなと想像できますが、
実はお客様が普通のアッシュ。とか
普通のベージュにしたい。
とかでもアッシュのカラー剤や
ベージュのカラー剤をそのまま使うというのは
ほとんどしません。
ベージュにしたい場合でも地毛には赤みが強くちょうどいいベージュにするにはアッシュを入れてちょうどベージュになるくらいだと判断した場合は
アッシュだけ使ってベージュにしたりします。
たとえば先程の写真のお客様。
以前までは
"美容室でカラーリングをしたその日はいいんだけど、すぐ黄色くなってしまう。。"
というのが悩みでした。
そしてオーダーはアッシュベージュ。
そのお客様も上で書いたように地毛に赤みがある方だったので、僕はまずアッシュのカラー剤に黄色味を抑えるラベンダーパープルを少し混ぜてカラーリングさせていただきました。
そうすると見事なツヤのあるアッシュカラーに!!
これは良かったと思っていましたが、
その1ヶ月後。。
来店されたお客様から
"だんだん退色してきたら、
黄色味は出なかったんだけど、
そもそも出したくなかった
赤みが出てきてしまった。"
と。。
そこで僕はまた微調整に入りました。
"黄色味を抑えるためにラベンダーパープルは必要。
でも赤みをそんなに出さずにするにはアッシュも必ず必要。。
さてどうしようか。。"
出した答えは
ベージュ4:アッシュ2:ラベンダー1
4:2:1
そんな細かい配合するの!?
そうなんです!
場合によっては4色混ぜることもあります。
たぶんこれは僕だけじゃなくて、
多くの美容師がやっていると思います。
ただ言わないだけ。
それは
"僕らの中では当たり前のことだから"
僕は恩着せがましいので言っちゃいますけど😅
なのでお客様たちには
これだけ美容師ってこだわってカラー剤を
調合してるんだな。
というのを知っていただければすごく嬉しいです!
そして先程のお客様の仕上がりがこちら!
今回は分かりやすいように
BeforeもAfterも加工していません。
写真のままでございます。
ベースはアッシュベージュなのですが、
ラベンダーパープルを入れたことでツヤと
退色したとき黄色味が出るのを防いでいます。
さあどうでしょうか?
僕にカラー任せてみたくなってく〜る〜。
なってく〜る〜。笑
今回も長くなってしまいましたが最後まで見ていただきありがとうございました!
少しでも我ら美容師のこだわりが伝わったかなと思います!
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